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避難生活最大の苦痛・・・被災3日目

避難生活3日目を迎えます。

3日目になると、食料以外にも、毛布や衣類などの救援物資が届くようになりました。

また、自衛隊の協力により、
仮設のテントなども立ち始めたのは、確かこの頃だったと思います。


身の安全の確保に奔走した2日間でしたが、3日目になり、最低限の衣食住が確保できてくると、目の前の現実を直視しなければならず、ツラいことが多くなってきました。

中でも大きな問題は、トイレのことでした。

今日は少しタブーな、しかし現実にあった話をします。

食事前には読まないで下さい。


トイレの問題は避難生活で最大の苦痛でした。

まず、電気・ガス・水道のすべてのライフラインは当然のことながら断たれています。

避難所(小学校)には多くのトイレがありますが、「水道が止まっている=水が流れない」ということは、どういう状態になっているかは、容易に想像できると思います。

いや、想像はできるかも知れませんが、おそらく経験していない人の想像の数倍、悲惨な状態でした。

私たち男性は、「小」はそれこそ、どこでもできますし、避難生活中はそうしました。

問題は「大」です。

何度か小学校のトイレに行こうとしましたが、とても用を足せる状態ではなく、諦めました。

これも男なら、夜の闇に紛れて、公園の茂みにコッソリしたり、近くを流れる川で用を足せました。

しかし、女性はそうは行きません。

非常事態ですから、女性でも夜になれば、先ほどのように公園の茂みでコトを済ませました。

私の母や、妹もそうしました。

ただ、女性の場合、「小」でもそこら中でするわけには行きませんから、日中のトイレの問題がありました。

いつもいつも夜更けまで、我慢などできるはずはありません。

やむなく、小学校のトイレに入らなくてはいけません。

母も妹も何度かは必要に迫られ、入りました。

トイレから出て、避難しているテントに帰ってきたときは、半分泣きそうな顔をしており、「二度と入りたくない」とツラい現実に直面しました。



簡易トイレが避難所周辺にでき始めたのは、もっともっと後の方でした。

悲惨なトイレの状況は、我が家だけでなく、避難生活をする誰しもが直面した最もツラい現実。

もう少し後になりますが、この問題の改善に努力した人たちが居ます。

言葉では言い表せないほど悲惨な状況になっていたトイレを掃除し、次からトイレに入る人には、自分で流せるように、水を持って入ることをルール化してくれたのです。

流すための水も用意されていました。

このボランティアには感服するほかはありません。

他のどのボランティアよりも、キツく、ツラい取り組みだったはずです。

この人たちのおかげで、トイレは決して衛生的とは言えないまでも、「二度と入りたくない」と涙を浮かべるようなことはなくなりました。


しかし、この感謝はまだまだ後の話。

私たち家族は、比較的被害の少なかった地区の友人・知人の家に行って、トイレを貸してもらうことで、何とかこの問題を凌いでいました。

何度もトイレを借りた友人の家も、決して水道が戻ってきている訳ではありませんので、トイレを借りた後は、近くの湧き水を汲みに行き、トイレのタンクに水を足しておくことが、暗黙のル-ルになりました。

あのとき、何度もトイレを借りた親友には、本当に感謝しております。

トイレが満足にできない現実を前にすると、人はトイレをしないために、食べなくなります。

私もトイレが嫌でなるべく食べ物を口にするのを控えました。

男の私ですらそうなのですから、女性陣はもっと口にしません。

また女性は「小」もできませんから、水分も取るのを控える。

不衛生であることは、間接的にこんなことも影響し、健康状態を害する可能性があるのです。


「衣食住排」、私の考える人間の最も低位欲求です。

震災は、「衣食住」だけでなく、「排出」も人間の最も根源的な欲求であることを思い知りました。

2008/01/28(Mon) | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
コメント
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厳しい現実ですね。
体験した人にしか分からない、苦労だと思います。

トイレの掃除をされたボランティアの方の話。
私には、絶対できません。
本当に、素晴しい人間性だと思います。

きつい時、厳しい時、しんどい時に本当の人間性がでますよね。そんな時に出会った優しさは本物ですね。トイレを貸してくださった友人も、本当の友人ですね。
by: あぱこ * 2008/01/28 12:49 * URL [ 編集] | page top↑
--あぱさん、こんな話にお付き合いありがとう!--

ほんと、ボランティアと言っても、ピンキリなんです。
配給物資を配る人もいれば、トイレを掃除する人も居る。
自己満ではなくて、本当に困っている人を助けたいというようなボランティアは見てすぐ分かります。

こんなマニアックな話へのコメありがとうございます^^
by: リックルハング * 2008/01/29 01:40 * URL [ 編集] | page top↑
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涙がでます。
ここまで読んできて、
いつ起きるかわからない災害に
もっときちんと考えなければって思いました。
by: moco * 2008/02/10 07:50 * URL [ 編集] | page top↑
--mocoさん、こんばんわ--

ありがとうございます。

危機管理意識を持つことは、多くのリスクを回避できる可能性を高めます。
災害が起きたとき・・・を、家族で一度でも話し合う機会があるのと、ないのとでは、全然違うと思います。

また、覗きに来て下さいね。

mocoさんのとこも、お邪魔したことありました^^;
by: リックルハング * 2008/02/11 00:36 * URL [ 編集] | page top↑
--はじめまして--

実は数年前に、こちらのブログを拝見していました。
私たちは常に、宮城県沖地震を恐れており、
明日はわが身という思いがあったからです。
カウンターでちょうど20000を踏み、なんだかご縁を感じておりました。

ところで私は小学校に勤めております。
先日の大震災の際は、避難所のスタッフという立場に周りました。そこで思い出されたのは、ここで拝見したトイレの課題です。とにかくトイレはきれいに保てるよう、汚くなる前に何度も必死に掃除して守りました。水は井戸水やプールの水を転用して少しは手動で流せたこと、外に汲み取り式の簡易トイレが1機あって大便ができたこと、水が4日ぐらいで復旧したことも幸いしていたとは思います。ですが、トイレ周りが地獄へと変わるお話があまりにも印象的で、少しでも清潔な状態にできるよう努力することができたのはこのブログを拝見していたおかげです。どうもありがとうございました。

私達、仙台の人間は日頃大地震を想定しながら生活をしています。なので建物も丈夫な作りが多いですし、備えをしている家庭も少なくないと思います。また阪神大震災について、明日は我が身という思いが強く、被害や復興について関心を持ち、防災に関わる知識も豊富な方が多いと思います。
改めてブログを読ませていただきましたが、私の周りの非難所や町の様子はそこまでひどくなく、きっと阪神大震災の教訓が活かされ、改善された所が多かったのではないかという印象でした。しかし、津波の被害があまりにも大きかったため、海側に住んでいる被災者の方々のことを思うと胸が痛みます。
こちらの小学校にはありあまるほどの支援物資が届きました。その一方で、本当に必要とされている方にはうまく届いていない現実があります。送ってくださった遠くの方々の、せっかくの思いを踏みにじっているような気さえしてしましまいます。だからって誰が悪いのではないのですが。本当にみんなみんな、仙台が復興するように努力してくださっているので。
貴重な体験談、本当にありがとうございました。
私たちも近くの困っている方々にとって
力になれるようにがんばります。
by: 仙台市若林区より * 2011/04/01 11:52 * URL [ 編集] | page top↑
--仙台市若林区からのコメントさん--

東北関東大震災の被災者の方からコメントをいただくたびに、こうしてPCの前に向かう自分の恵まれた環境に少し後ろめたさを感じます。

大変な避難生活で心身ともに疲労がたまっている中、避難所の運営にあたられているとのこと。
自分のことだけでも精一杯の生活の中で、トイレの問題に尽力されるなんて、安易な言葉では表現できないほと多くの人に喜ばれていることと思います。

私のこの震災経験ブログが、今回の東北大震災でこうして何かの役に立てているとしたら、私としてはこのブログを書いた本当の価値があったと感じます。
ただ今は、私のそうした気持ちなどどうでもよくて、厳しい避難生活からの一刻も早い脱出と、長くなるであろう復興までの道のりを、精神的に折れず、希望を持って歩まれることを心からお祈りするばかりです。

あなたのおかげで多くの避難所の方々が救われています。人の一番嫌がることを率先して行うことのできるあなたの行動にただただ頭のかがる思いです。
ありがとうございます。
by: リックルハング * 2011/04/01 21:57 * URL [ 編集] | page top↑
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