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どこに行っても地獄・・・被災5日目

被災5日目、この頃の避難所の様子を思い出してみます。

公式な避難所である小学校の中は、よく知りません。

建物の中に入るのが極端に怖くなっていた私たち一家は、小学校の中の様子はあまり覗いたことがありませんでした。

私たち一家は、その隣の公園でテントを張り、避難生活をしました。

救援物資や情報が集まるのは小学校ですから、その近くにいることは、少しでも避難生活の不安を和らげることができたからです。


この公園も避難所に入れなかった多くの人が、避難生活をしています。

被災初日はそれこそ、地面に布団をひいて、毛布を頭まで被って寒さを凌ぐ人が多数居ましたが、この頃になってくると、地面に布団をひく人は居ません。

真冬の公園で、そんなの4日も、5日も続けてたらカラダがもちません。

この公園では、私たち家族のようにテントを張って生活している人は全体の3割ほど。

他の7割の人はマイカーの中で生活している人です。

当時はアウトドアブームでもなく、テントを持っている人は少なく、多くの人が車で避難生活をしていました。

つまり車にしろ、テントにしろ、最低限の寒さ対策をとれる道具を持った人だけが、この公園で生活し、それらを持っていない人は小学校の中で生活しているといった構図だったのかも知れません。

被災初日、2日目、3日目と、避難所である小学校にいた人の中でも、5日目あたりから、この公園に移ってきて車で生活する人が出てきました。


小学校の中では体育館にしろ、教室にしろ、知らない人同士が隣あって、生活します。

寝るときも知らない人が隣に居るのです。

他人のイビキ、咳、話声、匂い、モラル・・・

この自由な時代に、プライベートが全くない状態で、人間が生活できるのは何日が限界でしょうか?

非常事態とはいえ、特に年頃の女性にとっては耐えられないことでしょう。


(写真は神戸市のHPからお借りしました)

この生活に耐えられなくなった人が、さらに窮屈なスペースである車の中に場所を移し、公園へ移動して来ました。

避難所よりも狭いスペースですが、プライベートな空間を求めての行動です。


車での避難生活は大きなリスクを伴いました。

車で避難生活をしていた人に「急死する人」が出始めたのです。

これは実際に私自身が見たわけではないのですが、その噂は公園中に知れ渡っていました。

いわゆる”エコノミークラス症候群”です。

サッカー日本代表の高原選手がかかったことで有名になりましたが、当時では全く聞いたことがない症状です。(エコノミークラス症候群という名前も、震災当時は呼ばれてなかったと思います。)

飛行機のエコノミークラスのように「狭い」場所で、長時間同じ姿勢のままでいると、血管に血栓ができて血流が悪くなり、最悪の場合、死亡するというものです。

せっかく震災で助かったのに、避難生活で亡くなる・・・

”死”があふれているとは言え、5日目を過ぎ、そろそろ恐怖の連鎖から解放されたい時期に、このような噂は、車で生活している人を怯えさせました。

避難所(小学校)はプライベートがないからイヤだ・・・

車の中での寝泊りは命が危険だ・・・

じゃあ、これからどこでどうすればいいんだ。。。

そんな絶望にも似た声があちこちで聞こえ始めるのが、ちょうどこの時期でした。


そして5日目頃から少しずつ、避難所を去る人が増えてきました。

親や親戚、兄弟、頼れる身内が居る人は、神戸から脱出していったのです。

避難生活も5日目となると、その復興の目処に着目しますが、まったく先が見えないことと、公衆電話がつながり始めた関係で、離れて暮らす身内と連絡が取れ、しばらく神戸を離れる決意をした人が明らかに増えてきました。

「一旦、実家の○○に戻ります。お世話になりました。お気をつけて。。」

こんな人が公園の我が家のテントの周りにもチラホラ・・・

我が家もいろいろな選択肢の中で、今後、家族にとって、どうすることが最も最適なのかを考えるようになり、その日の夜もテントの中で家族会議が開かれました。

2008/02/04(Mon) | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
コメント
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こちらもリンクして頂きありがとうございます(*´∀`*)エコノミークラス症候群、他人事ではありません!でも、阪神大震災の時に、すでにこういう被害に遭われた方がいらしたなんて・・・自分の無知に愕然としつつ、でも、この写真を拝見する限りでは、あたしでも、車を選んでしまうでしょうし・・・。冬の寒さの中、野宿はできませんし・・・。(>ω<。)にっちもさっちも行かず、今さらながら、(大変だったんだぁ・・・)と実感しました。
当時、あたしはまだ大学生でしたが、”こんな経験は、一生ないから見て来る!”といった不謹慎なボランティアから、”真剣にお手伝いして役に立ちたい!”というボランティアまで、周囲にはいろんな人がいました。あたしも、後者の考えを持ちながらも、”遊び半分にボランティアに来られても、かえって迷惑をかけることも多い(足りないトイレや、不足している様々な物を、さらにボランティアにまでとなると・・・)”という意見を聞き、そのまま及び腰になってしまった事を覚えています。今も、どうすれば良かったのかは分かりません。立来さんのブログを読んでいく中で、答えが見つかるような気がしています。毎日寒いですが、体調に気をつけてがんばって下さいね(*´▽`*)
by: ひまわりさん * 2008/02/04 11:50 * URL [ 編集] | page top↑
--ひまわりさん、こんばんわ^^--

そっか、そうですね。
エコノミー症候群に一番接していますもんね。

動機がどうであれ、ボランティアの方にお世話になりましたし、助けてもらったのは事実です。
ありがたかったです。
確かに滅多にないことなので、現場を見て、自分の価値観を再度認識しておくのも良かったかも知れませんね。
応援ありがとうございます!
by: リックルハング * 2008/02/04 22:58 * URL [ 編集] | page top↑
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